2003年09月05日
SPDC、中国と9月分のL-Lを650〜660ドルで契約
包装材向けの需要の盛り返しで前月の40ドル高に
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:なし

 サウディ石油化学(SPDC)はこのほど中国のL-LDPEの需要家ならびにトレーダーとの間で、L-LDPEの9月の納入分の価格をトン当たりCFR650〜660ドルとすることで話し合いをまとめた。
 
 同社が納入するのは、日本・サウジアラビアの共同出資会社「シャルク」が製造するL-LDPE(QAMAR)の一部。一般グレードは同650ドル、透明グレードは同660ドルとすることで中国側各社の同意を取り付けた。8月の納入価格を同40ドル上回っている。同社のオファーがそのまま受け入れられた。今年のボトムの5月の価格に比べるとおよそ同100ドルの改善となる。
 中国側がSPDCの要求を受け入れたのは、包装用を中心に同国内の需要が順調に回復してきたためと見られている。ただし、同社以外のL-LDPEメーカーの依存度が比較的高い農業用ポリエチレン向けは必ずしも需要が旺盛ではなく、このため9月分の価格はまだ最終決定するにいたっていない。包装材向けを若干下回るところで決着することになるのではないかと見られている。