2003年09月09日
8月のエチレン生産量、前年同月を2.5%下回る
稼動設備の平均操業率は98.4%にアップ
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東ソー、三井化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が9日にエチレンセンター11社の速報の集計結果を明らかにしたところによると、8月のエチレン生産量は11社合計で60万9,700tとなった。前月の実績を8.0%上回っている。60万tの大台に乗ったのは4月の61万400tいらい4ヶ月振りのこと。ただし、前年同月の実績に比較すると2.5%少ない。
 
 前月を上回ったのは、定修あるいはメカニカルトラブルで運休した設備の規模が前月に比べて小さかったため。7月の運休プラントは三井化学・千葉と同・大阪ならびに東ソー・四日市の3工場の合計3基であったが、8月の休止設備は三井化学の千葉と大阪のプラント2基だけとなり、しかも三井化学・千葉の8月の運休日数は4日間にすぎなかった。
 一方、前年同月を下回ったのは、運休プラントが前年同月より1基多かったのと、稼動設備の平均操業率が前年を上回ったせい。
 8月の稼動プラントの平均操業率は98.4%であった。前月を0.9ポイント、前年同月を0.4ポイントそれぞれ上回っている。
 
 この結果、今年1月から8月までの累計は482万1,700tとなった。前年同期の実績を2.5%上回っている。