2003年09月10日
中西日化協会長「REACHに強い不満」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:三井化学、日本自動車工業会

 日化協の中西宏幸会長(三井化学社長)は10日の定例記者会見で、欧州委員会(EU)の「新化学品規制(REACH)」案について「理念はともかく、内容的には世界の産業界に過重な負担を与えることになり問題が多い。7月に日化協としての最終コメントをまとめ送付したが、EUが今度どう判断するかはまだ何ともいえない」と強い不満を示した。
 
 EUからは、1,200ページに及ぶパブリックコメントが求められ、同協会では政府や日本自動車工業会、電子情報技術産業協会、日本電機工業会など主要団体と協議してコメントを作成した。
 
 コメントの作成に当たっては(1)EU域内と、域外の製品の間に実質的に「差別的」な要素が含まれている(2)規定にあいまいな部分が多く、実務面からみて制度がうまく動かない可能性がある(3)これまでのサプライ・チェーンに混乱が生じ、化学産業の健全な発展を国際的なレベルで阻害する恐れがある、の3点を理由に「このまま法制化すべきでない」とする意見を述べた。
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030910jcia.tif