2002年05月21日 |
サウジのナフサのプレミアム交渉が大幅アップで決着 |
A-180はトン9.25ドルに、フルレンジは6.25~7.25ドルに |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:丸紅、三菱化学 |
三菱化学、丸紅などわが国の石油化学企業や大手商社などがシンガポールでサウジ・アラムコとの間で進めていた石油化学用ナフサの今年下期分のプレミアム価格交渉がこのほど決着した。軽質NGL(A-180)もフルレンジナフサも今年上期分を大幅に上回るレベルでの決着となっている。韓国勢も同様の内容で決着した模様。 決着した下期(7~12月)のプレミアム金額(プラッツのC&F/ジャパンの中値からアラムコが毎月設定するフレートを引いた額に上乗せする金額)は、A-180がトン当たり(以下同)9.25ドル、ラビ港積みのフルレンジナフサが7.25ドル、ジュベール積みのフルレンジナフサが6.25ドルとなった。 今年上期のプレミアムは、A-180が5.0ドル、ラビのフルレンジナフサが3.5ドル、ジュベールのフルレンジナフサが2.5ドルであった。それに対して下期は、A-180が4.25ドル、フルレンジナフサが3.75ドルそれぞれ引き上げられることになったわけ。 今回の交渉では、最初からサウジ側が極めて強腰で話し合いに臨んできたため、日本側各社はこれまでにない苦戦を強いられた。当初のサウジ側の提示価格に対しては各社とも強く反発して大幅な譲歩を求めたが、サウジ側の姿勢が強く小幅の圧縮にとどまった。 |