2003年09月16日 |
日鉱石化、溶剤向けTXにナフサ連動の価格体系システム |
【カテゴリー】:市況 【関連企業・団体】:日鉱石油化学 |
日鉱石油化学は16日、溶剤向けトルエン・キシレン(TX)について、四半期ごとに国産ナフサ価格に連動した販売価格体系を導入すると発表した。これまでも国産ナフサ価格に合わせて、納入価格を上げ下げしてきたが、新値決めシステムは、これをさらに「公式化」し、価格の「透明性」を高めるのが狙い。 新価格体系は、原料ナフサとトルエンのアジアマーケット価格差、物流諸経費をベースにして算出する。具体的には、国産ナフサ価格(円/kl)を比重換算した1キログラム当りの原価にコストとして1Kg当り20〜25円を上乗せした価格を納入価格とする。 それぞれの需要家には、需要家までの輸送距離と配送ロットによって納入価格を決める。今年第3四半期(7〜9月)の国産ナフサ価格は、キロリットル当り25,000円程度と想定しており、この公式を当てはめると、需要家への納入価格は56〜61円/Kgとなる計算。 溶剤向けTXマーケットは、これまでも市況の動きが不安定で、メーカーにとって採算の維持が難しかったが、根拠を明確化することにより、需要家の理解が得られやすくなるとしている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030916nikkosekiyu.tif |