2003年09月16日
ナフサのC&F/ジャパン、先週の平均は271ドル
7月の最終週のレベルまで下降
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、石油化学用ナフサの国際スポット相場がアジアでも欧州でも引き続き軟化している。
 先週の平均相場は、C&F/ジャパンがトン当たり271ドル、北西欧のCIF価格が同257ドルとなった。これを先々週の平均に比較すると、C&F/ジャパンは6ドル強、CIF/NWEは3ドル弱の値下がりとなる。ともに2週連続の下降だる。
 うちC&F/ジャパンは、7月の最終週の平均価格まで戻ったことになる。直近のピークは8月の第2週の291.5ドルなので、それに比べると20ドル強の下降である。今週に入ってもなお軟化傾向をたどっているようだ。
 
 エチレンセンターの多くは、こうしたナフサのスポット相場の下落の最大の要因として原油のスポット相場の下落を挙げている。WTI、ブレント、ドバイのいずれのスポット相場も2週連続で下降しているからだ。その背景は、タイト状態にあった米国の石油製品全体の需給バランスが9月に入って若干緩和されてきたことにあるというのが多くの石化企業に共通した見方であり、当分はなお弱含みのままいくと予想する向きが多い。