2003年09月16日 |
PSの内需、8月は冷夏の影響で再び前年を下回る |
出荷合計は6ヶ月連続の前年同月割れに |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:PSジャパン、日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会は16日、PS(ポリスチレン)の8月の生産・出荷の実績をまとめた。それによると、生産量は20%、出荷量は12%それぞれ前年同月を下回っている。この結果、生産は3ヶ月連続の、また出荷は6ヶ月連続の前年同月割れとなった。 生産の減少は、PSジャパンが需給の均衡を目的に6月23日をもって年産8万5,000tプラントの操業停止に踏み切ったことによるところが大きい。 一方の出荷の縮小は、国内向けが5%減となって7月の1%増から再びマイナス成長に転じたのに加え、輸出が引き続き大幅に前年を下回ったことによるもの。うち国内向けの不振には、冷夏のため冷蔵庫やエアコンの売れ行きが大幅に縮小したことが大きく影響したと見られている。反面、包装用はOPSの需要の好調に支えられて5%増となっている。 輸出は前年を53%も下回ったが、これには香港の「スタイロン石化」が中国向け輸出を大幅に拡大していることも少なからず影響していると見られている。 月末在庫は前年同月を8%上回っている。しかし9月には定修が予定されているので縮小する公算が高い。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/030916smps.tif |