2003年09月16日
SMの8月の総出荷量は前年の2%減にとどまる
うち輸出は14%増と好調を維持
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本スチレン工業会

 日本スチレン工業会が16日に集計したSM(スチレンモノマー)の8月の総生産量は前年同月の横並びとなり、一方の総出荷量は前年同月の2%減となった。
 
 出荷のうちの国内向けは10%減、輸出は14%増となっている。国内向けの減少は、総消費量の半数を占めるPS向けの需要がPS業界の生産の縮小によって前年同月を約20%下回ったことが大きく影響してのもの。SBR向けは10%増、FS向けは12%増とともに順調な伸びを遂げたがPSの落ち込みをカバーするには遠く及ばなかった。
 一方の輸出は、中国のPS向けを中心としたアジア地域全体の需要の好調を支えに引き続き10万tの大台を確保した。
 月末在庫は前年同月を26%上回る規模となった。しかし同工業会では、9月は定修によって縮小する見通しなので問題はないと判断している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/030916smps.tif