2003年09月17日
日本オキシラン、プロピレングリコール年産10万トン工場建設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学、日本オキシラン、ライオン

 日本オキシラン(NOC)は17日、2004年末完成をめどに千葉工場にプロピレングリコール(PG)年産10万トンプラントを建設すると発表した。NOCは住友化学(60%)と、米ライオンデル・ケミカル(40%)両社の合弁会社で、アジア・中東地域におけるプロピレンオキサイド(PO)事業の担い手となっている。PO誘導品であるPG事業へ参入することで事業の多角化と、収益力の向上を目指す。

 製造プロセスは、世界有数のPO・PGメーカーであるライオンデル・ケミカルの技術を導入する。また販売は、ライオンデル・ケミカルがアジアにもっている販売網を活用する。
 
 アジアにおけるPGの市場規模は現在約30万トン/年だが、今後は中国市場の成長もあり、年率6%程度の拡大が見込まれている。

 NOCは自社のスチレンモノマー併産法PO(年産能力18万1,000トン)に加え、本年4月からは住友化学が千葉に完成した、単産法によるPO(年産能力20万トン)の販売を行っている。新たにPG事業を加えることにより、PO及びその誘導品市場の動きにフレキシブルに対応し、より効率的な運営を図っていくことができるとしている。

【日本オキシランの概要】
(1)設立:1972年
(2)本社:東京都中央区
(3)資本金:84億円
(4)出資比率:住友化学60%、ライオンデル・ケミカル40%
(5)主な事業内容:プロピレンオキサイドおよびスチレンモノマー等の製造、販売
(6)社長:高馬博司
(7)副社長:中川喬、ジェフリーL.ウィリアムズ

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1333