2003年09月18日
三菱樹脂、液晶用「プラ・金属複合板」設備を倍増
液晶ディスプレイ向けの需要拡大に対応
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱樹脂

 三菱樹脂は18日、パソコン、携帯電話、カーナビゲーションなど、液晶ディスプレイの反射板に使用されているプラスチック・金属複合板「アルセット」の需要が好調なため、平塚工場に生産ライン1系列を新設すると発表した。所要資金は約5億円。来年1月から生産を開始する。「アルセット」の生産ラインは3系列、生産能力は約2倍に増強される。

 「アルセット」は、独自の特殊表面処理技術により、金属板とナイロンフィルムなどの機能性フィルムを強力に接着させた複合素材。深絞り成形やDI成形などのプレス加工が可能なため、フィルム貼りやメッキ塗装などの二次加工工程が省ける。液晶ディスプレイの反射板・フレーム、アルミ電解コンデンサのケース、パソコン周辺機器の絶縁部材、エアゾール容器のバルブなど広い用途をもっている。

なお、同社は今回の増産によって2004度50億円の売上げを見込んでいる。さらに2007度には100億円の売上げを計画している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1338