2003年09月18日
昭和電工「セラミックス研削材・研磨材」中国で生産
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、三菱商事

 昭和電工(大橋光夫社長)は18日、三菱商事と共同で、中国江蘇省にセラミックス研削材・研磨材の生産を目的とする新会社を設立すると発表した。

 塩尻事業所(長野県塩尻市)で生産しているセラミックス研削材・研磨材のうち、電融アルミナ(WA)、立方晶窒化ホウ素(CBN)、の生産を、2004年4月から新会社に順次移管する。炭化ケイ素(SiC)は、独自で中国企業に生産委託する。

 生産新会社は「連雲港昭菱磨料有限公司」で、昭電、商事、昭光通商3社の共同出資により江蘇省連雲港市に設立する。昭電が技術および品質保証・管理について指導し、原料受入れから製品までの一貫生産会社として運営する。原料等は昭電が供給、製品は全量昭電向けに輸出する。

 SiC製品の生産委託は、昭光通商の子会社「連雲港昭華礦産有限公司」(中国江蘇省連雲港市)に生産技術・ノウハウを提供して行なう。昭光通商は生産委託企業を指導し「検品センター」として品質保証に関する管理を行う。

 昭電は、研削材・研磨材の国内唯一の総合メーカーで、世界的な技術力を誇ってきた。しかし、廉価な海外製品の国内流入によりコスト競争力が失われてきたため、生産を中国に移管し競争力強化を図ることにした。3製品の売上高は、2005年に32億円を見込んでいる。

【新会社の概要 (予定)】
(1)社名 連雲港昭菱磨料有限公司(Lianyungang Zhaoling Abrasives Co.Ltd)
(2)所在地 中国江蘇省連雲港市経済技術開発区
(3)資本金 250百万円
(4)出資比率  昭和電工 55%、三菱商事40%、昭光通商 5%
(5)従業員数 約160名
(6)生産能力 ◇WA :20千トン/年◇CBN:20百万カラット
(7)設立 2003年9月
(8)生産設備完成 2004年3月末(試運転・調整を含む)
(9)商業運転開始 2004年4月

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1341