2003年09月19日
三菱レイヨンの中国のMMA成形材料工場が完成
中国で初の本格工場、10月中旬から営業運転を開始
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンが中国江蘇州南通市郊外で進めていたMMA成形材料工場の建設工事がこのほど完工した。現在は試運転中だが稼動状況は極めて良好で、10月中旬には営業運転を開始できる見通し。
 
 同工場は、三菱レイヨンの全額出資会社「南通麗陽化学」が南通経済技術開発区内に建設した中国で初めての本格的なMMA成形材料工場。設備能力は年産4万t。MMA成形材料の需要は、中国でも車両部品向けや日用雑貨向けにここにきて急速に拡大しており、このため三菱レイヨンはユザーニーズへの機敏な対応を目的に日本からの輸出を現地生産に切り替えることにしたもの。スタート当初からフル稼働を目指していく。
 同工場の完成によって三菱レイヨンのMMA成形材料の総設備能力は、日本国内年産4万7,700t、タイ(ダイアポリアクリレート社)の同8,000tの合計9万5,700tとなった。
 
 なお同社では、中国にはこれに続いて再来年春に同じ地域に同2万t能力のMMAシート工場を建設、さらにその後に同10万t規模のモノマープラントを完成させたい考え。