2003年09月29日
出光石化、北海道タンク火災はナフサよりプロピレンに影響
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:出光興産

出光石油化学は29日、親会社の出光興産北海道製油所(苫小牧市真砂町)で28日に起ったナフサ貯蔵タンクの火災事故の影響について、「千葉、徳山両地区の石油化学工場で必要としているナフサ全体の量から見れば、北海道製油所から運ばれてくるナフサの量は、せいぜい5〜10%。その分は外部手当ても可能で、石化工場の操業に影響は全くない」との見解を明らかにした。

 ただ、北海道製油所にはFCCプロピレン装置(月産能力5,000トン)があり、26日の十勝沖地震と、その後の原油タンク火災事故いらい運転停止中となっている。出光石化では「プロピレンはそれでなくても不足しタイト状態となっている。操業停止が長期化すれば影響が出てくる。ベンゼン、パラキシレンなども量的には少ないが、長引けば、当然影響が出ないとはいえない」といっている。
 
 北海道製油所のナフサ貯蔵タンクは容量3万kl、火災発生当時2万6,000klのナフサが入っていた。28日午前10時45分に炎上していらい、29日午後5時現在まだ鎮火にいたっていない。