2003年10月06日 |
経産省、新日石と三井化学の工場「認定検査」取消し |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:新日本石油、三井化学 |
経産省原子力安全・保安院は、工場の認定保安検査に法令(高圧ガス保安法)違反があったとして、3日付で新日本石油精製麻里布、大阪両製油所および三井化学大阪工場に対して「認定完成検査実施者」、「認定保安検査実施者」の認定取消し処分を行った。 両社とも工場の保安検査を行ったさい、法令で実施が定められた肉厚測定、耐圧試験等の一部の検査を実施せず、地元の府県知事にはこれを実施したとして「虚偽」の検査記録を届け出ていた。 今回の処分により、これまで事業所が実施していた自主保安検査体制は取り消され、検査主体が府県当局に移ることになる。検査を毎年実施することは、これまでと変わりなく、法律上「運転検査周期」をこれまで通り4年(いわゆる4年定修)とすることも可能だが、あくまで地元当局の判断によることになる。「これまでの例では、府県が行う検査は全て運転を停止して行われているようだ」(同院保安課)という。検査に要する日数は、工場の規模や設備、保安レベル等にもよるが、数日から数週間というケースが多いようだ。 認定取消しがいつまで続くのかの期間については、とくに定められていない。法律上は向こう2年間認定申請ができないことになっている。したがって2年後に改めて申請し、地元自治体の審査を経て認定を受けることになる。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031006keisan.tif |