2003年10月06日
ナフサの国際スポットがアジア向け西欧向けとも続伸
C&F/ジャパンの先週平均は274ドルにアップ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター各社の調べによると、ナフサの国際スポット相場は先週半ば以降に各地で一段と上昇し、先週の平均価格はアジア地域向けも北西欧向けもともに前の週を大きく上回るレベレに達した。
 
 C&F/ジャパン価格(わが国商社や石油化学企業などが産油国や国際トレーダーにオファーするなり契約するなりしたC&F価格)の先週の平均単価はトン当たり274ドルで、前の週の平均を同13ドル上回っている。また、CIF/NWE価格(北西欧のCIF価格)の先週の平均は同261ドルで、先々週の平均に比べ同15ドル高くなっている。
 ともに2週連続の上昇である。直近のボトムである9月第3週に比べると、C&F/ジャパンは同14ドル、CIF/NWEは同18ドル高い。もっとも、直近のトップである8月第4週に比較すると、C&F/ジャパンはなお同16ドル、CIF/NWEは同13ドル安い。
 
 先週の続伸は、原油のスポット相場がWTIもブレントもドバイも揃って上昇したことに伴うもの。原油のスポット市場には先高観が広まりつつあるだけに先行きが警戒される。