2003年10月07日
蘇州市の生産額は上海、広州、北京に注いで4番目
日本企業はことし1〜8月で162社が進出
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:伊藤忠商事、キヤノン、シャープ、新日本石油、住友商事、トーメン、富士写真フィルム、富士通、丸紅、三井物産、三菱商事

 中国の江蘇省蘇州市は、日本企業の一層の投資・誘致を開始したが、このほど来日した楊衛澤同市市長ら一行は、東京の会合で「ことし1〜8月までに新たに162社(外資計749社)が投資をきめた。市はすでに200平方キロメートルを開発したが、今後、数年で100平方キロメートルを拡張し、工業化を進めたい」など以下のように語った。

 蘇州市は各種の開発区が16か所ある。その中で国家級の開発区は蘇州工業園区(シンガポールと共同開発)、蘇州新技術産業開発区、昆山経済技術開発区、張家港保税区、蘇州太湖国家旅遊度仮区の5区がある。省級では常熱開発区、太倉経済開発区、呉中経済開発区、相城経済開発区など11区がある。
 
 日本企業は電子通信(134社)、機械・計器(176社)、化工医薬(100社)、紡績服装(352社)、金属製品(95社)、食品加工(44社)、電気器材(45社)、新型建材(35社)、不動産開発(13社)などの業種が進出している。
 
 主な企業は三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、ニチメン、トーメン、日立、松下、シャープ、丸紅、富士通、豊田通商、日商岩井、キャノン、富士写真フィルム、ダイキン、積水化学、新日本石油、日本通運など。
 
 ことしの162社の進出で日本企業は1,265社(合資7億2,000万ドル、合作9,700万ドル、投資33億7,600万ドル)と全外資1万2,000社余の約10%となった。ことしの特徴は米・フォーチュン社が選ぶ世界500社の中に入っている新日本石油と積水化学が投資したことである。
 
 蘇州市の03年上期の生産額は1,227億元で、上海の2,825億元、広州市の1,530億元、北京市の1,516億元に次いで4番目、深セン市の1,172億元を上回っている。