2003年10月07日 |
デュポン、有機ELディスプレイを米国で発売へ |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:デュポン |
米国デュポン社は台湾の関連会社であるRiT(新竹地区、デュポンが7.5%を出資)が有機ELディスプレイ(商品名・オライト)の白黒パッシブ型128×64ドット、370×470mmサイズの表示装置のラインを完成、年内にも米国で販売を開始することになった。日本では来年後半に発売する予定。 デュポンでは自動車や携帯電話の表示用ディスプレイの市場を開拓する方針である。引き続き医療や産業などの分野も対象とする。同社は2000年に米ユニアックス社を買収し、英CDTの高分子系発光素子のライセンスを取得して有機ELディスプレイの製品化にのりだした。 RiTの生産計画は当面、月産5,000枚から最大1万枚。今回、製品化を完了したパッシブ型ディスプレイに加えて、フルカラーのアクティブ型大型ディスプレイの生産も開始したい考えで、目下、青色、緑色の発光素材について研究を急いでいる。 また、同社は携帯電話の表示用ディスプレイとして主画面を液晶で、サブ画面に有機ELディスプレイを使う方式を開発し、製品化に成功したことから、これを中国などに販売する計画をたてている。 同方式では表示装置が一体化しているため、操作部や駆動部を同時に設計できるという。フルカラーのアクティブ型ディスプレイの開発ではフレキシブル表示が可能なフィルムディスプレイも手がけている。 |