2003年10月08日
エチレン生産量、9月は58万7,600tに
前年同月の2.4%増、前月比は3.7%減
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が8日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、9月のエチレン生産量は11社合計で58万7,600tとなった。前年同月の実績を2.4%上回っている。ただし、前月に対しては3.7%少ない。
 
 前年同月を上回ったのは、定修による運休プラントの数が昨年9月の2基に対して今年9月は住友化学工業・千葉の年産38万t能力装置(定修スキップ年は41万5,000t能力)1基だけとなったため。一方、前月を下回ったのは、全体の稼動日数が先月より1日少なかったのに加えて操業プラントの平均稼働率が1.0ポイント縮小したからと見られている。9月の平均稼動率は97.4%で、前年同月に対しても0.4ポイント下がった。
 
 こうした結果、今年第3・四半期の総生産量は176万2,400tとなった。前年同期の実績を4.6%下回っている。第1・四半期は前年同期を7.4%上回り、続く第2・四半期も5.0%増と好調であったが、第3・四半期は3・四半期振りのマイナス成長となった。これには7月の生産量が、センター2社の操業休止の影響で前年同月の12.7%減となったことが大きく作用している。
 
 また、今年1月から9月までの累計は540万9,500tとなった。前年同期を2.5%上回っている。ちなみに、経済産業省製造産業局が昨年12月にまとめた今年のエチレンの生産予想数量(必要数量)は前年比98.7%の708万tとなっている。