2003年10月09日 |
米デュポンが世界初「バイオリファイナリー」共同研究開始 |
トウモロコシなど再生可能な資源から燃料や高付加価値製品生産へ |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:デュポン |
米国デュポン社と同国エネルギー省再生エネルギー研究所(National Renewable Energy Laboratory :NREL)は6日(米国時間)、従来の石油化学原料に代えて、再生可能な資源から燃料および高付加価値化学製品の原料を生産する、世界初の統合的「バイオリファイナリー」を共同開発すると発表した。 開発投資規模は770万ドル。デュポンとNRELは、繊維を多く含む茎、皮、葉の部分から、デンプン質の多い穀物の部分まで、トウモロコシ植物全体を利用して燃料や化学製品を製造するバイオ精製の試作プロセスについて、開発、建設、実験を共同で行う。 この共同開発は、デュポンを中心とする3,800万ドル規模のコンソーシアムである統合的トウモロコシ系バイオ製品精製(the Integrated Corn-Based Bioproducts Refinery : ICBR)プロジェクトの一環となる。 同プロジェクトには米国デュポン社、NREL、ダイバーサ社、ミシガン州政府、ディーア社が参加。昨年は代替エネルギーおよび再生可能な資源の調査のために、エネルギー省から1,900万ドルのマッチングファンドを受けた。 デュポンのトマス・M・コネリー最高科学技術責任者は「デュポンには、政府と協力しで科学を通じ、人々の生活の質を高める開発を行なってきた多くの歴史がある。エネルギー省とNRELがこのプロジェクトを支援し、バイオサイエンスが環境負荷の低減と、エネルギー問題の解決策になることを認めてくれたことは嬉しい」と語った。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=1401 |