2002年05月21日
奥村大日本インキ化学社長、来期復配に自信「国内景気に底入れ感」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:大日本インキ化学工業

 大日本インキ化学工業(DIC)の奥村晃三社長は、20日に行った同社3月期決算説明会の挨拶の中で「連結売上高は、前期比21億円(0.2%)減の9,798億円、営業利益も35.8%マイナスの309億円と、厳しい一年だった。海外事業ウエィトが高いだけに、世界的な不況や米国テロの影響を大きく受けた」と述べた。
 
 しかし次期業績については「まだ不透明感はあるものの、米国景気が回復に向い、国内も一部に底入れの動きが見られる」とし、先に発表した売上高見通し9,800億円、営業利益400億円の達成に自信を見せ、「来期は配当4円を実現したい」と復配に意欲を見せた。
 
 次期連結業績は、円レート130円(当期121.64円)を予想。欧米事業の売却や合弁事業化など、これまでに実施してきた事業再構築が効果を上げ、売上高は9,800億円とほぼ横ばいとなるものの、営業利益は29.3%増の400億円を確保する見通しである。セグメント別では印刷材料、工業材料、包装材料、電子情報材料,機能製品の全事業部門で増益を見込んでいる。