2003年10月14日 |
PSの国内向け出荷、9月も冷夏の影響で前年の2%減 |
生産は19%減で月末在庫は3%縮小 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:PSジャパン、日本スチレン工業会 |
日本スチレン工業会は14日、PS(ポリスチレン)の9月と7〜9月期トータルの生産ならびに出荷の実績を明らかにした。 それによると、9月の生産量は前年同月を19%下回り、一方の出荷量も8%減となった。月末在庫は3%の縮小となっている。在庫率は1.1ヶ月分と低い。 生産が大幅減となったのは、6月23日をもってPSジャパンの保有設備のうちの年産8万5,000tプラントが廃棄されて全体の設備能力が縮小しているのに加え、9月に入って一部の設備が定修で運休したため。 一方の出荷の減少は、輸出が52%減となったことによるところが大きい。各社が特定分野に的を絞って輸出するようになったことによるものと見られる。 出荷のうちの国内向けは2%減となっている。これには、冷夏の影響で電機・工業用が13%もの縮小となったことが大きく作用している。ただし包装用と雑貨用は前年同月並みであり、FS用にいたっては4%増となっている。 7〜9月期の実績は、生産量が前年同期の21%減、出荷量が8%減となった。生産の大幅減は、一部のプラントの廃棄と輸出の削減に伴う減産の広がりによるもの。 出荷の減少は、中国ならびに香港向けを中心とした輸出が56%減となったため。国内向けは2%の微減にとどまっている。包装用やFS用は着実な伸びを遂げたが、電機・工業用が冷夏の影響で10%減となったのが響いている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031014smps9.tif |