2003年10月16日 |
クラレ、鹿島の熱可塑性エラストマー設備2万3,000トンに増強 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:クラレ |
クラレは16日、熱可塑性エラストマー(水素添加スチレン系エラストマー)の需要増大に対処するため、鹿島事業所の「セプトン」「ハイプラー」(ともに商品名)の生産設備を現有年産1万9,000トンから4,000トン増やし、2万3,000トンにすると発表した。所要資金は約15億円。2005年1月から稼動開始する。 熱可塑性エラストマーは、弾力性の優れた合成ゴムで、熱を加えることで容易に成形加工でき、自動車の内装や家電、OA機器部品、住宅分野など幅広い用途を持っている。エンプラなど他樹脂の改質剤としても需要が伸びている。 同社はエラストマー技術を自社開発するとともに、1990年に鹿島事業所で年産1,000トン規模でスタート。その後需要の増加ともに増設を重ねてきた。現在、米国子会社のセプカ社(テキサス州)が年産1万2,000トン設備をもち、今回の増強と合わせてグループの生産能力は3万5,000トンとなる。 同社では、世界の市場規模は約10万トンと推定しているが、今後アジア地域を中心に急激な増加が見込まれることから、引き続き日米合わせて年産5万トンの生産体制構築をめざし積極的に展開していく方針である。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031016kurare.tif |