2003年10月17日
EPSの9月の出荷、前年比2.5%増の1万6,619t
ブロック用と水産用が好調を維持
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が16日に集計したところによると、EPS(発泡スチレンビーズ)の9月の総出荷数量は1万6,619tとなった。今年最大の規模で、前月の実績を13.3%上回っている。また前年同月の実績に対しても2.5%増となっている。8月の0.6%増に続く今年4度目の前年同月超えである。
 
 これには、ブロック用と水産用の大幅増が大きく寄与している。ブロック用は前年同月を8.4%上回り、水産用は同7.5%増となっている。うちブロック用は5ヶ月連続の前年同月超えとなった。今年に入ってからブロック用が前年同月を下回ったのは4月の5.1%減の1度だけである。盛土分野を対象とした各社の懸命な需要開拓努力が実を結びつつあると言える。9月の1,841tは月間ベースでの市場最大規模である。
 
 この結果、EPS全体の7〜9月期合計の出荷数量は4万7,583tとなった。前年同期を2.4%下回っている。7月の9.3%減が響いている。ただし、ブロック用は4.3%増と順調な伸びを遂げている。
 また、1〜9月合計の出荷数量は13万7,740tとなった。前年同期を1.6%下回っている。この場合も、ブロック用は7.1%増と最近のEPSでは異例とも言える高い伸びを示している。最大消費分野の水産用は0.4%増にとどまっている。
 
 用途別のEPSの9月の出荷数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月からの累計。
 
 ▽水産用 8,862(107.5%) 70,020(100.4%)
 ▽農業用 895(100.0%) 10,801(104.0%)
 ▽他成型品用 3,331( 96.3%) 26,591( 95.0%)
 ▽家電用 1,508( 91.0%) 14,480( 89.5%)
 ▽ブロック用 1,841(108.4%) 14,389(107.1%)
 ▽ネダ用 163( 66.3%) 1,314( 62.6%)
 ▽一枚焼き用 19(100.0%) 145( 67.4%)
 合計 16,619(102.5%) 137,740( 98.4%)