2003年10月21日
MMAモノマー設備の定修が相次ぎスタート
アジア地域の需給が一段とタイトに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:旭化成、三菱ガス化学、三菱レイヨン

 MMAモノマーメーカーによる定修が相次いでスタートした。最大手の三菱レイヨンが大竹工場の年産217,000トンプラントのうち同107,000トン能力のACH法設備を16日に運休したのをかわきりに、旭化成が川崎工場の同100,000トン装置を、三菱ガス化学が新潟の同41,000トン設備を相前後して運休し定修に入っている。
 
 5社のうち3社の設備が運休となったわけで、このため同モノマーの需給バランスは一段とタイトになっている。これに伴いアジアのスポット相場も上昇、直近のCFR価格の平均は1カ月前よりトン当たり100ドル前後上がって1,500ドル弱となっている。需要は透明樹脂向けとMMAポリマー向けがともに好調であり、このため遠からず1,500ドル台に乗る見通しにある。