2003年10月22日
ナフサのC&F/ジャパンの相場が続伸
4連続上昇してトン当たり292ドル半ばに
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター各社の調べによると、ナフサの国際スポット相場のうちの日本向けC&F価格(C&F/ジャパン)の先週の平均価格はトン当たり292ドル半ばとなった。前の週の平均をおよそ10.5ドル上回っている。C&F/ジャパンが同290ドル台となったのは、8月最終週いらい7週間ぶりのこと。
 
 直近の最安値は9月第3週の261ドル弱であった。その後4週連続の上昇でトータル約31ドルものアップとなっている。こうした現象について多くのセンターは、原油のスポット相場が軒並み続伸してきたことと、米国の天然ガスの高騰に伴う欧米におけるナフサの需要の拡大が大きな誘発要因と分析している。
 北西欧のCIF価格もC&F/ジャパン同様に続騰しており、先週の平均は同280ドル強となっている。直近のボトムである9月第3週の平均に比べると同およそ37ドル上がっている。
 
 今後の見通しは不透明だが、原油のスポット相場がよほど大幅に下落しない限りナフサの国際相場の大きな反落はないというのがセンター並びに商社筋に共通した見方となっている。