2003年10月22日
BP-Aのアジア相場が1,050〜1,100ドルに上昇
PCメーカーの生産の活発化で需給バランスが好転
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三井化学

 ビスフェーノールA(BP-A)のアジア地域におけるスポット相場が上昇してきた。直近のトン当たりのCFR価格は、1,050〜1,100ドルといったところ。9月に比べると50ドルの底上げとなる。
 
 これには、最大の需要先であるポリカーボネート(PC)メーカーの多くが同樹脂の需要の回復に合わせて相次いで稼働率を引き上げはじめたことが大きく作用している。日本、台湾、シンガポールのPCメーカーは再びフル稼働に入りつつあり、これに伴いBP-Aの需給バランスも目に見えて好転してきている。
 
 もっとも、アジア最大手の三井化学をはじめとしたBP-A各社は、原料価格が高止まりとなっているのでさらに同50ドルの底上げが必要だとしている。このため各社とも、先ずはアジア地域の相場の再是正に取り組む構えである。