2003年10月23日 |
汎用4樹脂の3Qの出荷、最大消費品種は軒並み前年超え |
HDPEの極薄フィルム用も1%増、PPの射出成形用は4%増に |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は23日、汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の7〜9月期における需要部門別の出荷実績をまとめた。それによると、各樹脂ともそれぞれの最大消費品種が前年同期の実績を上回っている。LDPEとHDPEのフィルム用品種はともに1%の微増にとどまっているが、PPの射出成形用は4%増、またPSの包装用も3%増とそれぞれ順調な伸びを遂げている。 LDPEのフィルム用の伸びは、農業用が17%もの高い成長を遂げたことによるもの。メーンの一般フィルム用は前年同期の横並びであった。 HDPEのフィルム用がわずかながら前年を上回ったのは、レジ袋の輸入が引き続き拡大傾向をたどっているにもかかわらず極薄・強化フィルム用が1%増となったから。 PPの射出成形用の伸びは、コンテナー用が55%もの増加となって雑貨用の1%減を完全にカバーしたため。注目の一般工業用は1%の微増にとどまっている。 PSの包装用の拡大は、OPSやHIシート向けの需要が好調であったことによる。 これらの品種以外では、LDPEの加工紙用の3%増、HDPEの中空成形用の4%増、PPの押出成形用の5%増などが目を引く。HDPEの中空成形用の伸びは、自動車ガソリンタンク向けの需要の拡大によるもの。反面、LDPEの中空成形用、HDPEの射出成形用、PPのフィルム用、PSの電機・工業用の各品種はそれぞれ前年同期を6%、16%、4%、10%割り込んだ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031023keisansyo4jushi.tif |