2003年10月23日 |
宇宙産業の競争力強化へ「実証衛星1号機」29日打ち上げ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:NEDO |
経産省及びNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)では、わが国宇宙産業の国際競争力強化を図るため、ICなどの民生部品を宇宙に打ち上げ、宇宙での耐環境性能をテストする計画を進めていたが、29日午後10時43分頃、ロシアで打ち上げられる、ドイツ・ユーロコット社のロケットによって「宇宙実証衛星1号機」(SERVIS-1)を打ち上げることになった。 このプロジェクトは、現在米国製品が多く使用されている宇宙衛星用の機械部品や機器類を、より低コストで生産可能な日本製品に置き換えることによって、わが国宇宙産業の国際競争力を高めていこうというもので、財団法人・無人宇宙実験システム研究開発機構(USEF)が中心になって計画を進めてきた。主として民生用として一般に使われている機器類の宇宙環境での性能データを蓄積するのが狙い。 打ち上げ場所はロシア・プレセック射場で、ロケットの重量は850kg。高度1,000kmの上空を2年間飛ぶ。USEFではこの間に「ベーン式推薬タンクシステム」や「統合センサシステム」「統合電力制御装置」など11項目の実験を行うことにしている。 |