2003年10月23日
VEC各社のVCM/EDCの排出削減、第2期も順調に進展
当初目標を上回るのは確実、107億円の設備投資も実施
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)が23日に明らかにしたところによると、VEC各社が取り組んでいるVCMとEDCの大気環境への排出量の削減活動は01〜03年の第2期削減計画期に入っても引き続き極めて順調に進展している。
 
 VECがこのほど集計したデータによると、塩ビ業界全体の02年度の排出量はVCMが477t、EDCが304tとなっている。基準年の99年度の排出量に対する削減率はVCMが67.4%、EDCが77.9%ということになる。第2期の排出削減目標はVCMが72%、EDCが78%となっているが、同業界では1年を残してすでにその目標に極めて近いレベルの実績を上げているわけ。

 塩ビ業界では、目標達成のために107億円の設備投資を実施する計画を固めていたが、これもすでに完了している。それもあって、03年度の削減率はVCMが79.0%、EDCが89.6%となる見通しという。いずれも当初の目標を大きく上回ることになる。
 
 同業界では、先行した第1期3ヵ年計画で99年度にVCMの場合で95年度比約24%の、またEDCで同60%の削減を果たした。この間の設備投資額は86億円であった。第2期が狙い通りいくと、VCは95年度の6分の1に、またEDCは25分の1に削減されることになる。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031023vec2.tif