2003年10月23日
VEC、塩ビ製品リサイクルの環境効率の高さも発表へ
「びわ湖環境メッセ」で詳細に内容を解析・公表
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は、滋賀工業会、滋賀県、滋賀県内大学、長浜市などが共同で11月5〜7日に長浜ドームで開催する「びわ湖環境ビジネスメッセ2003」の「ファクター4をめざして」と題するテーマゾーンにおいて、塩ビ製ガスケットのリサイクルシステムの環境効率をLCA手法を使って解析・発表する。
 
 「ファクター4」とは、環境負荷や資源消費を半分に減らし、製品・サービスの価値を2倍にすることによって持続可能な発展を実現していこうという狙いを持つ新しいタイプの行動指標。
 VECは、昨年度から家電メーカーと協力して家庭用電気冷蔵庫のドアに使用されている塩ビ製ガスケットのリサイクルに取り組んでいるが、そうした活動の中で、同ガスケットをリサイクルした方がリサイクルしない場合よりも環境負荷が低く環境効率が高くなることが明確に掌握できたためその内容を具体的に同メッセで公表することにしたもの。
 VECによると、電気冷蔵庫のドアガスケットをリサイクルする場合と、リサイクルしないでバージンレジンで生産する場合とをそれぞれの排出大気汚染物質量で比較したところ、ファクターの値が5になることが明らかになったという。具体的には、バージン材料の環境効率(1÷1.8197)を分母にし、リサイクル材料の環境効率(1÷0.3633)を分子に置いてファクター値を算出する方法を取っている。
 VECでは、こうした点からも塩ビ製品が他の材料以上にマテリアル・リサイクル性に富んでいるだけでなく環境効率の面でも優れていることが実証できると指摘、この点についても広く社会全体の理解を得るための活動を展開していく構えである。