2003年10月24日
日本各社、ポリオレフィンの輸出価格を軒並み引き上げへ
中国と東南アジアの需要の好調を支えに強気のオファー
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 日本のポリオレフィンメーカーと大手商社は、中国ならびに東南アジア地域向けの11月の輸出価格を全品種にわたって底上げすべく、相次いで新価格を提示して各地のユーザーと交渉を開始した。

 ほとんどのポリオレフィンメーカーと商社が、トン当たり20〜30ドルの値上げを狙っている。L-LDPEについてはフィルム用を(以下同)CFR660〜670ドルに、HDPEは同670〜690ドルに、HP-LDPEの場合は同740〜750ドルに、PPホモポリマーは同700〜730ドルにそれぞれ引き上げたいというところが多い。射出成形用やヤーン用品種は10ドル前後安いレベルでオファーしている。

 このように各社が強気でオファーしているのは、中国の国慶節明け後の引き合いが予想とおり活発なことに加えて東南アジア各国でも需要が盛り上がってきているため。米国向けクリスマス商品の需要期は終わったものの、それぞれの国内の包装材関連需要が予想以上に好調なので、さほど遠くない時期に同意を得られると期待する向きが関係筋には多い。