2003年10月24日 |
PMMAの新増設がアジア地域で相次ぐ |
導光板の需要の拡大に対処して工事が集中 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:クラレ、住友化学、三菱レイヨン |
アジア各地でMMAポリマーの設備の新・増設が相次いで完工しはじめた。液晶デスプレイの普及に伴ってMMA押出板や成形材料による導光板の需要がアジア地域全体で急拡大していることに対応して増産体制を確立するところが増えているもの。 今年5月に住友化学が愛媛工場の成形材料の生産能力を従来の年産4万tから5万5,000tに増強したのに続いて、三菱レイヨンが10月中旬に中国に同4万tの新工場を建設、そしてクラレがこれに前後するかたちで中条工場の成形材料の設備をこれまでの同2万tから4万tに倍増設した。 さらに11月中には住友化学が愛媛工場内の押出板の製造設備を従来の1万7,000t能力から2万7,000t能力に拡大すするための工事を完了する予定にある。また来年4月には、クラレが中条の押出板の設備を現在の2万3,600tから2万8,600tに拡大する計画。 かつてない新・増設ラッシュとなっているわけ。しかし、これによって原料モノマーの需給が一段と逼迫する可能性が強い。 |