2003年10月27日 |
東北パイオニア、2.4インチフルカラー有機ELディスプレイを生産 |
29日からのパシフィコ横浜「FPD展」に出品 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:シャープ、デュポン、東北パイオニア、パイオニア |
東北パイオニア(山田昭一社長、山形県天童市、TEL/023-654-9198)は米沢工場にアクティブ駆動の有機EL(エレクトロルミネッセンス)蒸着ラインおよび封止工程を建設し、この夏から操業に入ったが、生産中の2.1インチ型ディスプレイに加え、2.4インチ型も製品化の見通しをえた。 2.4インチ型はとくに精細度が高く、当面、携帯電話のディスプレイ用を中心に供給する計画である。同2.4インチ型ディスプレイは今月29日から31日までパシフィコ横浜で開かれる「FPDインターナショナル2003」展に出品することにしている。 東北パイオニアはアクティブ駆動用のCGS(連続粒界シリコン)基板を製造するため、シャープ、半導体エネルギー研究所と共同でエルディスを設立、すでに生産に入っているが、 2.4インチ型の生産開始に当って2.1インチ型を含め月産25万枚の量産化の体制としたい方針である。 東北パイオニアはパッシブ型の360×460ミリ級ガラス基板サイズ対応で1インチ表示サイズの有機ELディスプレイを月間60万枚(2ライン)生産できる状況にある。アクティブ型はこれに続く3ライン目。 動画対応のアクティブ型はフルカラーで、米・コダックと提携した三洋電気(17インチ型)、米・インティルとデュポンの合弁会社ライト(台湾)などが市場開拓を競っている。カーステレオ、自動車用インパネ、サブディスプレイ用などにも拡大が見込まれている。 |