2003年10月29日 |
主要石化製品9月の輸入、過半が前年超えに |
目立つエチレンの大幅な伸び、累計も著増 |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:財務省 |
財務省が29日に集計した9月の輸入通関統計によると、主要石油化学製品の輸入数量は過半が前年同月の実績を上回った。7月と8月は前年同月を下回るものが多かったが、9月は再び従来のパターンに戻ったといえる。 主要製品の中では、エチレンの伸びの大きさが注目される。前年同月の2.36倍の1万929tが持ち込まれ、1月からの累計は2.26倍の7万4,024tとなった。もっとも、同じオレフィンでもプロピレンの輸入はゼロであった。ただし累計は45.8%増の1万9,380tとなっている。誘導品の中では、PPホモポリマーの3.6倍、アクリル酸エステルの50.1%増、PPコポリマーの17.9%増などが目立つ。 逆に前年同月を下回った品目の中では、ANの50.3%減、PCの49.3%減、HDPEの23.5%減などが目を引く。 主要石化製品のうち、日本の石化関連産業におよぼす影響が比較的大きい品目の9月の輸入通関数量は以下の通り。単位はトン。かっこ内は前年比。右は1月からの累計。 ▽エチレン 10,929(246.4%) 74,024(226.3%) ▽プロピレン ゼロ 19,380(145.8%) ▽EDC 21,894(115.8%) 192,982( 82.5%) ▽メタノール 152,915(109.9%) 1,464,758(105.3%) ▽アセトン 4,060( 88.7%) 31,917(134.1%) ▽アクリル酸E 6,456(150.1%) 34,298(111.8%) ▽DMT 3,020( 72.2%) 29,228( 70.0%) ▽AN 5,889( 49.7%) 44,334( 65.8%) ▽LDPE 13,806(103.4%) 114,975(108.8%) ▽HDPE 1,539( 76.5%) 20,066( 86.5%) ▽PP-H 3,732(359.9%) 19,780( 90.9%) ▽PP-C 9,519(117.9%) 92,414(102.4%) ▽ABS 1,454( 89.5%) 12,596( 96.7%) ▽POM 1,658( 94.7%) 14,270(100.3%) ▽PC 4,728( 51.7%) 47,796( 98.7%) ▽PET 28,557(115.6%) 265,393(114.3%) ▽ポリアミド 4,380(113.2%) 42,837( 99.7%) |