2001年11月27日
東ソー、エフテック社を100%出資の子会社に
太平洋セメントの持ち株を買い取り
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東ソー

 東ソーは、50%出資会社のエフテック社を11月30日付けで同社の全額出資会社にすることになったと27日発表した。これまで50%を出資してきた太平洋セメントから全株を買い取る計画。
 
 エフテックは、フッ素関連製品を専らの対象にした開発型企業で、現在は麻酔薬原料や半導体用高純度エッチングガスなどの機能性化学品を主体に事業を展開している。また、独自のフッ素化技術を生かして医薬向けを中心とした有機中間体のビジネスにも積極的に取り組んでいる。
 現在東ソーは、スペシャリティ事業の一つである有機中間体事業の充実強化を重要課題の一つに掲げ、高度な技術力を武器に、医薬、農薬、香料、電子材料など先端技術分野に強力な足場を構築するための体制整備に乗り出している。今回のエフテックの完全子会社化は、そうした狙いを実現する方策の一つ。今後は、高度な臭素化技術を持つ東ソー有機化学と優れた低温反応技術を保有する東ソー・ファインケムを合わせた3社の連携によって新しい事業領域の開拓を目指していく。
 エフテックの概要は以下の通り。
 本社:東京都中央区京橋3-2-4
 工場:山口県新南陽市開成町4988
 社長:宮之原勲
 設立:1975年9月
 資本金:4億円
 売上高:約23億円
 従業員数:約70人