2003年11月05日 |
三井物産、 米国の「塩化コリン訴訟」和解成立 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三井物産 |
三井物産はこのほど、米国での飼料用添加剤(ビタミンB4)「塩化コリン」をめぐる訴訟問題で原告側と和解が成立したと発表した。 同社は米国での塩化コリンの販売をめぐり、今年6月13日、米国三井物産(100%連結子会社)とともに、米国ワシントンD.C.連邦地方裁判所から、他社(DuCor,LP及びDCV,Incの両社)とともに、独占禁止法違反に荷担したとして有責の評決を受けた。 三井物産側は一貫して違反事実はないと主張し、引続き原告側と法廷で争うことを検討した。しかし、原告側とはむしろ和解を図るほうが同社やステークホルダーにとって最善と判断し、調停を重ねてきた結果、今回の最終合意となった。 和解内容は、同社、米国三井物産、及び個別に集団訴訟を提起されている同社100% 連結子会社であるBioproducts Inc.の3社が、和解金として53百万米ドル(約58億円)を支払い、免責を得るというもの。今後裁判所の承認を経て、正式発効する。 なお、三井物産ではこれに伴い、和解金支払いを2004年3月期の連結決算業績に反映させるが、当初の業績見通しに変更はないとしている。 |