2003年11月05日
積水化学、オランダに「遮音中間膜」原料樹脂工場新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業(高機能プラスチックスカンパニー)は6日、成長分野である遮音中間膜事業をグローバル展開するため、オランダに本部をもつSekisui S-LEC BV(加藤啓太社長、積水化学100%出資)オランダ工場に、中間膜設備の増設工事を完了したのに続き、2005年をめどに、原料樹脂工場を新設すると発表した。
 
 遮音中間膜というのは、三層構造をもったフィルムの間に、音のエネルギーを吸収する特殊フィルムをはさんだもので、耳ざわりな音(周波数帯)を消す効果に優れ、自動車ガラスに使用した場合、風切り音やエンジン音の低減が可能。
 
 このため欧州でも建築用や自動車ガラス用として需要が急速に拡大しつつある。自動車用ではすでにルノー、プジョーなどの自動車メーカーが10車種以上に採用しており、さらに増える見通しという。
 
 オランダ工場では、フィルム製造用の第2系列設備が完成し、生産能力をこれまでの通常中間膜を含めて年産8,000トンから17,000トンに倍増したが、さらに遮音中間膜製造に必要な原料樹脂工場を新設し、原料樹脂から製膜まで一貫生産体制を構築することにした。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031105sekisui.tif