2003年11月05日
日本勢の10月のナフサの契約価格、約290ドルに
前月の平均を6%強、前年同月を11%強上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンター筋の調べによると、わが国の石油化学企業や商社などが10月中に国際トレーダーや産油国と契約した石油化学用ナフサのC&F価格の平均は、プレミアムを含めるとトン当たりおよそ290ドルになった模様。プレミアムは同5ドルから6ドルの間と想定されている。
 
 エチレンセンターや商社の大方は、9月の平均は約273ドルであった判断している。その場合の10月の上昇率は6%強ということになる。一方、前年同月の平均はおよそ261ドルであったと見られているので、それとの対比は11%強のアップということになる。上昇の背景はいずれの場合も原油の国際スポット相場の高騰にある。ただしプレミアムは前月も前年同月も5〜6ドルであったと想定されている。
 
 10月の契約分の多くがわが国に到着するのは、11月中旬から12月末までの間。その頃の為替が現在のレベルと同じ場合の輸入通関価格は、1キロリトル当たり2万2,000円前後となる。今年第3・四半期の平均とほぼ同じレベルになる計算だ。