2003年11月05日
PETボトルの容リ法ベースのリサイクルは低迷が続く
9月も前年同月を7.3%下回る、累計はかろうじて前年並み
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省、経済産業省

 容器包装リサイクル法に基づくPETボトルのリサイクル数量が依然として前年割れを続けている。容器包装リサイクル協会の委託による9月のリサイクル数量は1万572tで前年同月の実績を7.3%下回り、3ヶ月連続の前年同月割れとなった。
 
 PETボトルのリサイクルは、容器包装リサイクル法が施行されて以降、常に前年同月の実績を上回ってきた。ところが、今年7月以降の3ヶ月はそれぞれ10.1%減、8.3%減、7.3%減と連続して前年同月割れになる異常な事態となっている。この結果、4月からの累計は前年同期のわずか0.2%増の5万9,113tにとどまっている。環境省や経済産業省の今年度の再商品化見込み量は21万4,000tとなっているが、このままでは到底クリアできない。
 こうした事態に陥った最大の要因は、冷夏の影響よる清涼飲料全体の需要の大幅な縮小にあると見られている。このためか同協会による市町村からの引取り数量も当初の予想を大きく下回っている。8月は1万6,835tで前年同月を0.2%下回り、9月は少し盛り返して前年同月の14.2%増の1万8,443tとなったものの、4月からの累計は9万1,897tで前年同期の10.0%増にとどまっている。年初の予定数量は前年の実績の20.3%増の18万5,096tなので、10月以降によほどの増量がないと目標を達成できないことになる。