2001年11月27日
JRCC、「RC報告書2001」の報告・説明会を開催
環境・安全等のパネル討論も併催、12月6日には大阪で
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:住友化学、経済産業省

 日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC)は26日、東京・港区の発明会館ホールで「RC(レスポンシブル・ケア)報告書2001」の報告・説明会を開催した。

 同報告書は、同協議会の会員109社と同協議会全体の2000年度におけるRC活動の概要をまとめたもの。「環境保全」「環境投資」「保安防災」「労働安全衛生」「化学品・製品安全」「化学物質の安全性の調査・研究」「会員のレスポンシブル・ケア実施項目と活動の自己評価」「地域とのコミュニケーション」「アンケートに見る会員の活動」「JRCCの活動」--の10項目それぞれについて実態が詳しく紹介されている。
 このうちの「環境保全」の項目では、産業廃棄物の削減、エネルギー原単位の縮小、有害大気汚染物質の削減、SOx、NOx、ばいじん、CODの排出量の低減--など多彩な実績が詳述されている。いずれの場合も当初の目標を十分クリアしている様子が明記されている点が注目される。
 この日は、井上正・同報告書作成WG主査が同リポートの概要を説明、続いて、佐藤信雄・水澤化学工業水沢工場副工場長が「水沢工場における地域社会への情報公開と対話」と題する事例報告を行なった。
 
 また、このあと、「化学工業(物質)と環境・安全・健康の調和」をテーマに有識者5人によるパネル討論会も開かれ、これまで以上に活気に満ちた報告会となった。
 パネリストは次の各氏であった。▽照井恵光・経済産業省製造産業局化学物質管理課長▽犬伏由利子・消費科学連合会副会長▽高島紘一・富士ゼロックス商品安全グループ長▽駒橋徐・日刊工業新聞社編集委員▽岡古・住友化学工業環境・安全部長。
なお、JRCCでは同じ報告会を12月6日に大阪でも開催する。