2003年11月10日
「住まいと環境・エネルギーセミナー」盛況に開催
高効率住宅の重要性で活発にディスカッション
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:環境省、塩ビ工業・環境協会

 (財)地球・人間環境フォーラムと塩ビ工業・環境協会の主催による「住まいと環境・エネルギーセミナー」が10日午後2時〜4時半まで東京・銀座のガスホールで開催された。
 
 最初に北野大淑徳大学教授による「住まいと環境エネルギー」と題した基調講演が行われ、続いて永岡文庸日経新聞論説委員をモデレータに「どうする?あなたの大事なものと人」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
 
 北野教授は「現在、世界全体の重要課題は地球温暖化に対する的確な対応」と指摘し、「その具体案の一つは太陽熱や雨水を利用すると同時に開口部を重視した高効率断熱住宅の開発と普及」と強調した。
 
 一方、パネルディスカッションには北野教授、上原裕之・住環境医学研究会会長・シックハウス研究会理事長、清水康弘・環境省地球温暖化対策課長、小島浩司・三菱総研サスティナビリティ研究部員の4氏が参加、環境と住まいの関わりについて意見をかわした。
 
 この中で4氏がいずれも温暖化防止には、「省エネの観点からも健康上の理由からも住宅の高断熱化が大切であり、その場合は、樹脂サッシが重要な役割を果たしていく」とした点が注目される。
 
 会場には住宅メーカー、設計事務所、建材メ−カー、消費者団体などの分野から200人(定員)が集まり、質問と意見が活発に出された。