2003年11月11日
10月のエチレン生産量は62万8,400tに
前月を6.9%、前年同月を4.9%上回る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友化学、経済産業省

 経済産業省製造産業局が11日にエチレンセンター11社の速報を集計したところによると、10月のエチレン生産量は62万8,400tとなった。前月の実績を6.9%、前年同月の生産量を4.9%それぞれ上回っている。6月から3ヶ月連続して前年同月を下回ったあと、2ヶ月連続の前年同月超えとなった。定修による運休プラントは、住友化学工業・千葉の年産38万t設備(定修スキップ年の能力は41万5,000t)だけ。
 
 操業プラント全体の10月の平均稼働率は94.6%であった。前月を2.8ポイント、前年同月を1.5ポイントそれぞれ下回っている。今年に入ってからの最も低い稼働率は5月の94.9%であったが、10月はそれをさらに0.3ポイント下回った。
 それにもかかわらず全体の生産量が前月と前年同月を上回ったのは、全体の設備能力が前年より2.7%増えているのと、定修設備の10月の運休期間が前月に対しても前年同月に対しても短かったためと見られる。
 
 この結果、1月から10月までの生産の累計は603万7,900tとなった。前年同期の実績を2.7%上回っている。このペースでいくと今年1年の総生産量は4年振りに前年を上回ることになる。