2003年11月11日 |
エチレン系製品の輸出入バランス、9月も大幅な出超 |
出超の1〜9月累計は134万3,700tに |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:経済産業省 |
経済産業省製造産業局は11日、エチレンならびにエチレン系誘導品のエチレン換算の輸出入実績をまとめた。総輸出量は15品目合計で20万2,700t、総輸入量は13品目合計で3万8,400tで、差し引き16万4,300tの出超となっている。 輸出も輸入もともに前月と前年同月の両方の実績を上回っている。中でも前年同月に対する伸びの大きさが注目される。輸出は前月比が18.8%増、前年同月比が21.6%増であり、一方の輸入は前月比が8.1%増。前年同月比が23.2%増となっている。出超量も前月比が21.6%増、前年同月比が21.6%増と同じく高い伸び率となっている。 この結果、同月のエチレン生産量に占める輸出量の比率(輸出比率)は34.5%となった。前月を6.5ポイント、前年同月を5.4ポイント上回っている。また、同月の総内需量に占める輸入量の比率(輸入比率)は9.1%となった。前月を1.6ポイント、前年同月を2.0ポイント上回っている。 主要製品の輸出では、EGの前年同月比91.8%増(エチレン換算輸出量1万2,633t)、SMの同59.9%増(同3万1,051t)、VCMの同46.5%増(同4万7,721t)、エチレンの同29.4%増(2万2,446t)--などが目を引く。輸入では、エチレンの同2.36倍(1万929t)、EGの同19.4増(同3,293t)、EDCの同15.8%増(同6,349t)--などが目立つ。 こうした結果、今年1月から9月までの累計は輸出量が166万5,100t、輸入量が32万1,400tとなった。差し引き134万3,700tの出超である。前年同期に比較すると、輸出量は1.7%増、輸入量は12.9%増、出超量は0.7%減ということになる。 |