2003年11月12日 |
極東向けナフサ相場、プレミアム含め305〜306ドルに |
原油のスポットに連動して急騰、韓国などの買いも影響か |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
極東向けナフサのスポット相場が急騰してきた。エチレンセンター筋によると、週明けのオファー価格と契約価格の平均はプレミアムを含めるとC&Fトン当たり305ドル前後となっており、1週間前に比べると18ドルがらみ高騰している。 プレミアムを別にしても300ドルの大台を1〜2ドル超えている。極東向けの300ドル台乗せは、最近では今年1月初旬、3月中旬、8月初旬に続いて今回が4度目。 この背景について、多くのセンターは原油のスポット相場の再上昇が主因と分析している。WTIが四日連続してバレル30ドル台で推移、またブレントやドバイも急角度で上昇していることが影響しているとの判断である。ただし、北西欧のCIF価格は極東向けほど上がっておらず、週明けの平均は290ドルにとどまっている。こうしたことから、ここにきての極東向けの高騰には、韓国や台湾の石油化学企業や商社が国際市場で積極的な買い出動をかけてきていることが少なからず作用しているのではないかとの見方も出てきている。 |