2003年11月13日
三菱化学、高コントラストPDP光学フィルターを開発
大手電機メーカーがプラズマテレビに採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学

 三菱化学は13日、同社と三菱化学科学技術研究センター(MCRC)が高コントラストPDP光学フィルターの開発に成功したと発表した。
 これは、MCRCが保有する高レベルの色素設計技術と光学設計技術とを組み合わせることによって開発されたもので、蛍光灯の下や自然光等の明るい場所でのコントラスト(明所コントラスト)が既存の製品を大幅に上回る点が大きな強みという。このため、同フィルターを搭載したプラズマテレビは、家庭やオフィスなどの明るい場所でも黒が引き締まり、色鮮やかでコントラストの効いた美しい映像を視聴者が楽しむことができると同社では説明している。
 こうした点を評価した大手電機メーカーによって、同フィルターはプラズマテレビに早速採用されているとのこと。
 
 また同フィルターは、PDPフィルターに必要な赤外線カット・反射防止・ネオン色カット・電磁波シールドなどの機能を併せ持つ点も大きな特徴という。このため、今後の利用増大が確実と見られている赤外線通信の通信障害防止にも大きく寄与することになると見られている。