2003年11月14日
環境省、リスク評価対象化学物質に8物質を追加へ
H15年度から実施、合計数は36物質に拡大
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【関連企業・団体】:環境省

 環境省は14日、「内分泌攪乱化学物質問題検討会」の今年度第2回会合を開き、同省が15年度から実施したいと考えている新たなリスク評価計画内容を説明して了解を得た。

 同省の計画は、過去3年間で実施してきた合計28種類の化学物質のリスク評価に加えて、新たに8種類の化学物質についても内分泌攪乱作用に関する有害性評価を行おうというもの。同省が「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」で内分泌攪乱作用が疑われる物質としてリストアップしている化学物質は合計65物質あり、同省ではこれまでそのうちの合計28種類について優先的に詳細なリスク評価作業を進めてきたわけだが、この日の会合でさらに8物質を追加することにしたもの。
 
 対象は、殺虫剤に使用される5物質と農薬に使われる3物質である。前者はアルドリン、エンドリン、ディルドリン、ヘプタクロル、マイレックスの各物質。後者はケルセン、マラチオン、ペルメトリン。これら3物質はいずれも農薬取締法の登録物質である。同省が優先リスク評価の対象に農薬登録物質を取り上げるのは今回が初めて。