2001年11月26日 |
三菱化学、「ナノ技術」でメソポーラス材料の新製法開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:シャープ、三菱化学 |
三菱化学は26日、2~50ナノメートルと「ナノレベル」で制御した細孔をもつ「メソポーラス材料」の新しい製造方法を開発したと発表した。 メソポーラス材料の製造に必要と考えられていた「鋳型(テンプレート)」を使用しない点に特徴があり、コスト的に有利。今後幅広い分野へ販売と用途開発を進める。 メソポーラス材料は主に触媒や吸着材として使用されるが、1992年米モービル社が大口径ゼオライトを開発していらい注目されるようになった。 シャープな細孔分布を実現するために高価な鋳型を使用しており、販売価格も現在キログラム当たり1万~2万円している。 三菱化学は今回ナノ技術によりメソポーラス材料の細孔分布をシャープに、1ナノ単位でつくり分けることができる方法を開発した。鋳型を使わないためコスト、品質面で有利としている。 2002年春から黒崎工場で本格生産を開始する。各種触媒のほか、分離材、吸着材、印刷材料、フィルムの表面改質材など幅広い分野に用途を開拓していく。 |