2003年11月17日
韓国ナフサの対日プレミアムも上昇
来年1年はトン当たり1.25〜1.50ドル
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 大手商社によると、韓国のエスオイル社がわが国の商社や石油化学企業との間で契約した来年のナフサのプレミアム価格はトン当たり1.25ドルから1.50ドルの間となった模様。

 今年の取引分に適用されているプレミアムは、MOP-J(ミーンオブプラッツ-ジャパン)マイナス2.50ドルである。それが来年は逆にMOP-Jプラス1.25〜1.50ドルとなるわけで、これによって、来年入ってくる韓国のナフサ価格は中東から持ち込まれるナフサの価格とほとんど同じレベルになることが決まったというのが多くの石油化学企業に共通した見方となっている。

 韓国から持ち込まれる石油化学用ナフサの数量は、少ない年で約200万t、多い年はおよそ300万tにも達する。日本が輸入するナフサのうち最大規模となっている。それだけに、今回の交渉の行方は関係各方面から大きく注目されていたが、サウジアラビアやクウェートとの交渉同様に需給バランスが売り手に有利な状況にある点が響いて増額を飲まされる結果となった。