2003年11月19日 |
三菱化学、南アフリカ・Sasol社とのアクリル酸及びエステル合弁会社設立 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱化学 |
三菱化学は19日、南アフリカ共和国・Sasol Limited(本社:ヨハネスブルグ)との間で、アクリル酸及びアクリル酸エステルを共同事業化するための合弁会社を9月末に設立したと発表した。基本合意は2001年12月に成立し、その後両社で詳細検討を重ねてきた。プラントの営業運転開始は2004年初の予定。 今回の提携は、Sasol社の最新の石炭液化技術によって生産されるプロピレン及びエタノール、ノルマルブタノールなどの原料と、三菱化学のアクリル酸及びアクリル酸エステル製造技術を組み合わせ、品質・価格面でより優位性のある製品を生産し、国際市場に展開するのが狙い。 具体的には、製品の販売、投資等をグローバルに展開する事業管理合弁会社 【社名:Sasol Dia Acrylates (Pty) Limited】と、製品の製造を行う製造合弁会社【社名:Sasol Dia Acrylates (South Africa) (Pty) Limited】の2社を南アフリカに設立する。 Sasol社が供給する原料のうちノルマルブタノールは、三菱化学がすでに製造技術をSasol社にライセンスし、2002年秋から南アフリカで年産150,000トンの生産を行っている。 Sasol社は南アフリカ最大の化学メーカーで、三菱化学は同社との提携により、四日市事業所ではナフサベースに加えて、石炭ベースのアクリル酸及びアクリル酸エステルの一貫生産体制も構築する。同社は、アクリル酸及びアクリル酸エステルの川上製品からエマルジョンや高吸水性樹脂等の川下製品を加えた"トータル・アクリレート・チェーン"を有する強みを最大限に生かし、ワールドワイドな事業展開を進めていく方針。 【Sasol Dia Acrylates (Pty) Limitedの概要】 (1)設立:平成15年9月30日 (2)本社:南アフリカ共和国 (3)社長:木村武司氏(三菱化学社から派遣) (4)出資比率:両社各50% (5)事業内容:アクリル酸及びアクリル酸エステルの販売、投資等の事業管理 (6)売上高:130百万USドル(143億円) (7)業員数:6名(三菱化学からの出向者2人) 【Sasol Dia Acrylates (South Africa) (Pty) Limitedの概要】 (1)設立:平成15年9月30日 (2)本社:南アフリカ共和国 (3)社長:モロシセボカ氏 (4)出資比率=Sasol Dia Acrylates (Pty) Limited社:50% Sasol社:50% (5)事業内容:アクリル酸及びアクリル酸エステルの製造 (6)設備能力=◇アクリル酸:年産8万トン◇アクリル酸ブチル:同8万トン◇アクリル酸エチル:同3.5万トン◇精製アクリル酸:同1万トン (7)立地:Sasol社Sasolburg工場敷地内 (8)着工:平成13年11月 (9)完成予定:平成15年12月 (10)従業員数:2名(三菱化学からの出向者1人) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/031119mitsubishikagaku.doc |