2003年11月20日
タカラバイオ、ハイスループットな新規SNPタイピング法と探索法開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

 タカラバイオ(加藤郁之進社長)は20日、同社のDNA機能解析センターが、高性能の塩基配列決定能を持ったMassively Parallel Signature Sequencing (MPSS) 法を応用して、一塩基多型(SNP)の新規タイピング法、MPST (Massively Parallel SNP-Typing:超並列SNPタイピング) 法と新規探索法、MPDS(Massively Parallel Diced DNA Sequencing:超並列SNP探索)法を開発したと発表した。
 
 このMPST法を使うと、原理的には1解析で約10万個のSNPを同時にタイピングすることができる。つまり、100種類のSNPならば1000人分のSNPタイピングが、MPST法の1解析によって可能になる。MPDS法を用いると約100人単位での新しいSNP探索が可能となる。

 例えば、チトクロムP-450ファミリーのSNPは薬剤感受性の個人差と密接に関連しており、SNPタイピングによって患者に合った薬剤の種類や投与量を選択するというテーラーメード医療を目指して盛んに研究が行われている。すでに多くのSNP情報が蓄積されているが、テーラーメード医療を現実のものとするにはさらに膨大な量のタイピングを行ってSNPと疾患や薬剤代謝の関係を明らかにする必要があると同社では説明している。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/031120takarabio.doc